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コレステロールだけでなく中性脂肪にも要注意
コレステロールばかりでなく、中性脂肪の高いことも問題になります。
中性脂肪値が高い人は高血圧や糖尿病が合併しやすいので注意が必要です。
中性脂肪が高くなると成人病にかかりやすくなる
中性脂肪(トリグリセライド)が高い場合を「高中性脂肪血症」といい、
高脂血症と診断します。
血液中の中性脂肪は肝臓で、食物から供給される糖質を材料に合成されます。
特に原料となる糖質や脂肪酸を多量に摂取すると血液中での濃度が高くなりがちです。
血中の中性脂肪とは別問題として、からだの中で中性脂肪は皮下の組織に蓄えられ、
必要に応じてエネルギー源として使われたり、寒さなどからからだを守る働きをします。
ところが、糖質の多い食物やアルコールなどを過剰に摂取したり、
運動不足でカロリーを消費しないと中性脂肪は供給過剰(余分なカロリーは
中性脂肪としてからだのの中に蓄えられる)となり、必要以上に皮下や内臓などに
蓄積され肥満の要因になります。
特に中年以降はからだを動かすことも少なくなります。
下腹がぷっくりと出っ張ったり、二重あごになるのは余分な中性脂肪が
蓄積しているのです。また最近は、外見的には肥満にみえないけれど、
内臓や腹腔内に脂肪がたまる、“隠れ肥満”が問題視されています。
内臓に中性脂肪がつきすぎると、臓器の働きは低下し、健康に重大な悪影響を
及ぼします。たとえば、肝臓に脂肪がたまる「脂肪肝」で肝機能が低下すれば、
代謝機能に異変が生じ、病気に対する抵抗力を低下させたり、糖尿病、胆石など
さまざまな合併症を誘発します。また、心臓に脂肪がつきすぎると冠状動脈硬化が
促進され、狭心症や心筋梗塞の引き金になります。
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