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高脂血症と診断された場合の日常生活での注意点
入浴について
入浴は心身の緊張を解きほぐし、1日の疲れをいやしてくれますが、からだが真っ赤に
なるような「熱い湯」や、ダラダラ入る「長風呂」は禁物です。
いずれも血圧を上昇させる原因となり、高脂血症で動脈硬化が進行している場合は
心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。湯の温度は39〜41度、入浴時間も15分前後を
目安にするのが上手な入浴法です。なお、寒暖の差が大きいと血圧を急上昇させるので
脱衣環境にも十分配慮しましょう。
トイレについて
トイレでいきむのも血圧を上昇させるので感心できません。いきみの要因は、便秘や
ストレスによる硬便などが考えられますが、予防法としては排便を習慣づけたり、
植物性の繊維食品を十分にとることです。また、寝起きにコップ1杯の牛乳や
野菜ジュースを飲むのも便秘の解消策として有効です。
排便後は急に立ち上がらないで、動作はゆっくりと行いましょう。
睡眠について
高脂血症では十分に睡眠をとることも大切です。睡眠不足はストレスの要因となり
高血圧の原因にもなります。
睡眠不足の解消法は、規則正しい生活と適度な運動が欠かせませんが、照明や
騒音対策、また寝具に配慮した安眠できる睡眠環境を整えることも大切です。
入浴後すぐに床に入るとか、少量のアルコールを飲んでリラックスしたり、就寝前に
軽音楽を聴いたり肩の張らない読書をしてもよいでしょう。
性生活について
性生活については個人差もあり、いちがいにこうだといいきれませんが、むりな体位や
必要以上に回数が多いと疲労も激しく、興奮度が高いと血圧を急上昇させることも
考えられます。
セックスは体調や年齢、また相手のことも十分に考え、むりをしないことが望まれます。
旅行について
旅には新しい発見や驚きがあり、新鮮な感動と刺激はストレスを一度に
霧散してくれます。日常生活から開放され心身をリラックスさせることは
素晴らしいことですが、ハードスケジュールの強行軍は避けなくてはなりません。
また、旅先での食べものもおいしいからといって食べすぎは禁物です。
数日の国内旅行ならそれほど問題はありませんが、1週間以上の旅や
海外旅行では十分注意してほしいものです。
体調が心配な場合は事前にドクターチェックを受け、安全を確認して出かけましょう。
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