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高脂血症の治療の基本的な考え方とは
高脂血症における治療の目的は動脈硬化を防ぎ、最終的に起こる心筋梗塞や
脳梗塞を予防することです。治療の第一歩は高脂血症の危険因子を理解し、
生活レベルで除くことです。
高脂血症の治療は生涯にわたって続ける必要がある
治療に先立ち、もう１つ知っておくべきことは、高脂血症には、１回の治療で
原因を除去して完治させる根治療法はないということです。
細菌が原因で起こる病気であれば、薬などにより病原菌を退治すれば治癒できます。
しかし、高脂血症の場合は、コレステロール値や中性脂肪値を正常な状態に
コントロールできたとすると、その治療法を生涯にわたって継続することが必要であり、
病気そのものを根治する「治療法」はないのです。
高脂血症の治療は、これから述べる食事療法、運動療法、薬物療法などが
中心となりますが、いずれも油断しているともとの悪い状態に戻ってしまいます。
治療のはじめは薬を使わないで食事と運動で値を改善するようにしますが、
薬物療法に移行すると、薬の力で正常な状態を維持するので一生薬を
飲み続けることになります。
いずれにしても、高脂血症の治療は障害にわたる療養が必要で、
根気と時間がかかることを覚悟してください。
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